子供が自分の目の前で死んでしまうのではないかという恐怖
一昨日の夕方から、年長のちび弟が「あたまいたい」と
頭痛を訴えていて「お薬飲む?」と聞いたら、苦い薬を
がんばって飲むほどで、心配してしまいました。
夜中、ちび弟の身体が、すごく熱いような、そうでもないような
気がして、何度も目が覚めて、おでこを触ってみたりしました。
朝もずっと寝ていたので、仕事もちょうどお休みだし、
保育園はお休みさせることにしました。
今は熱はないし、咳や鼻水があるわけでもないから、とりあえずは
病院に行かずに、家でのんびりさせながら、様子見中です。
このままたいしたことなく元気になってくれるといいんですけど。
病院に連れて行って、大きい病気をもらってくるのもいやだし、
この辺は判断が難しいんですよね。
*****
この、子供の病気が悪化するんじゃないかと夜通し気になって
寝不足になるかんじは久しぶりです。
ちびらがもっと小さい赤ちゃんの頃には、こんなことはよくあって、
私は浅い眠りしか取ることができずに、よくふらふらしていました。
もし、自分の判断や、対処ミスで、子供を死なせてしまったら
どうしよう?
私は、そんな心配をいつもしていました。
ちび兄弟は、三歳になるまではしょっちゅう病気にかかったし、
ちび弟には、卵とゴマの食物アレルギーもありました。
病気の時だけではありません。
眠っている間に呼吸が止まったことに気づかなかったら?
道をふらふら歩いているときに、飛び出して車にぶつかったら?
家の中のものを誤飲したら?椅子から落っこちて頭を打ったら?
ふと目を離した隙に迷子になって誘拐されてしまったら?
何か少し自分が間違うことで、一瞬でも気を緩めることで、
死につながる事故が起こってしまうんじゃないだろうか?
人の命を自分が背負っている、その責任を一人で抱える重さ。
それは不安と言うより、むしろ恐怖に近いものでした。
*****
私がその強い不安から逃れられるのは、子供達を保育園に預けて
仕事をしているときだけでした。
勤務時間中、仕事に集中しているときだけ、私は、気を張り詰めて
子供を監視することから逃れることができたんです。
扶養枠内、週に15時間程度の仕事をすることで、育児から
一時的に逃避したんです。
子供を死なせてしまうかもしれないという重圧を完全に忘れる時間。
仕事が、私を育児ノイローゼから救ってくれました。
とは言っても、子供が少しでも調子悪そうにしているときは、
忘れることなんて、できなかったんですけどね。
*****
もちろん人に預けているときでも、自分の子供が死んでしまう
可能性はあるわけです。
でも、自分が見ているときに子供が亡くなる可能性と、
保育時に事故にあって命を失う可能性は、そう変わらないのでは
ないのかと思ったりするのです。
むしろ安全かもしれない。私、うっかりしてるし。
いい加減な施設に預けるのは論外ですが、信頼できる方に預けた以上、
もう、そこからはどうなっても仕方が無いと思うんですよね。
もし子供が保育所で亡くなるような事故にあったとしても、
私には保育士さんを責めることはできません。
人間がすることですもの。
子供を死なせていいと思っていい加減に保育をしているような
ところは、私は選んでいないつもりです。
*****
下の子供のゴマアレルギーが寛解し、ほとんど病院に行くことも
無くなった4歳半過ぎ、そして上の子が小学校に入学した頃に、
私のこの「子供を死なせてしまったら」という恐怖感は薄れてきました。
子供の全行動を監視することはできないし、私が見ていない場所で
万一何かあったら、そのときはそのときで、運が悪かったと
思うしかないと、なんとなく割り切れるようになりました。
もちろん、子供がもし死んでしまったら、平気でいられる訳は
ないとは思うのですが、交通ルールを教えて、不審者対応を伝えて、
それで何かあったら、もう諦めるしか無いなぁ、と思えるように
なってきたんです。
ずっと心配し続け、監視し続けるには、子育て期間って長すぎるんですもの。
*****
母親というのは、常に、子供が死んじゃったらどうしようという不安を
多かれ少なかれ抱え続けていく生き物なのかもしれないなぁ、
と思ったりします。
ふにゃふにゃの赤ちゃんと比べると、ずいぶん丈夫で、簡単には
死なないような気はするのですけれど。
ちび弟と一緒にごろごろしながら寝不足ぼんやり頭で書いたので、
何やらまとまりませんが、赤ちゃんの時と比べると、ずいぶん私も
気楽に過ごせるようになったなぁ、と感じていたりもするのです。
このまま、何事も無く、元気になりますように。
|
コメント
どうですか?体調は?
鼻の奥のほうに、実は鼻水が溜まってるのでは?
確か息子のお友達が、鼻水が溜まって頭が痛い、
って言ってました。
この時期の病院は、本当に悩みます。
ちょっと弱り気味の時に病院へ行ったら、
より大きい病気をもらいそうで怖いので、
安静にしてたら大丈夫そうなら、うちは病院には連れていきません。
娘が生後3か月で寝返りするようになってから、
ずっとうつぶせで寝るようになってしまって、
夜中に何度も息をしてるか、確認していました。
顔が下向いてしまってないか、とか。
私は自分が突然死んでしまうことも、
子供が生まれてから、より怖く感じるようになりました。
私がいなくなったら、この子たちどうなる?って。
いろんなコトを考えちゃうようになってしまいました。
ありがとう~。頭はやっぱり振ると少し痛いらしいのだけど、
元気にしています。
そういえば、一昨年の冬、ちび兄も頭痛で、鼻水吸ってもらいに
行った覚えがある。ぎゃー泣きだった笑。
今週、頭痛いの治らなかったら、耳鼻科に行ってみようかな。
でも冬はあんまり病院行きたくないんだよねぇ・・・。
私が死んじゃっても、子供達はたくましく生きて行けそうな気がするよ。
不便かもしれないけどねぇ。
出産を入り口にして、赤ちゃんを産み育てることで、
ごまかしのきかない生々しいことから、逃げられなくなるのだよね。
絵物語のお姫様ではいられないというか、
生きることも、死ぬことも、ぐっと近くなったように思う。