ベビーカーを畳まなくても罪悪感を持たなくていい世の中であってほしい
私が赤ちゃんを育てて、はじめて気がついたこと。
子供はとても「重い」そして「暑い」。
それまで道行くお母さんたちは、小さな赤ちゃんを
軽々とおんぶしたり、片手で抱っこしたりしているように見えていました。
母親って強いんだなぁ、強くなるんだなぁ、って
私は大きな勘違いをしていたんですよ。
いざ、自分が子供を産んでみたら、日々寝不足だし、肩や腰は痛いし、
骨盤は歪んでるし、ほんとにしんどい。泣けないほどしんどい。
なるべくなら産後は重いもの(=赤ちゃん)を抱えて歩く時間は、
短時間にしたほうがいい、と、後になってしみじみ思いました。
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電車やバスに乗るときは、ベビーカーを持たずに、
スリングや抱っこひもで連れて行き、
大型スーパーでカートに載せ替える、のがコンパクトで
身動きが取りやすかったりするんですが、
逆に店内のカートで寝ちゃうと、
そこから身動きが取れなくなってしまうんですよね。帰れない。
しかも、寝た子は重い。起きてる子の二倍は重く感じます。
そして暑い。母も子も抱っこであせもができてかゆい。
ベビーカーでよく眠る赤ちゃんは、そのままベビーカーで
寝かせたまま運ぶのが一番、苦しくない。
しかも、子供連れの時の荷物って、とっても多い。
着替え一式、おむつ、飲み物、おやつ、ゴキゲンを保つためのおもちゃなど。
それを全部持って、ベビーを抱っこして歩くより、
ベビーカーに子供を載せて、荷物も下げて動く方が数段楽。
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ベビーカーで子供が寝たときは、心からほっとする至福の時間。
そして、眠った赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま、
ぐずる心配をしなくていいと、ほっとしつつ、
このまま起きないで欲しいと祈るような気持ちで
電車に乗りこもうとして、ふと思うんです。
このベビーカーですやすや眠る我が子を
わざわざ起きるかもしれない危険を冒して抱っこひもに移し替え、
ベビーカーを畳んで、片手で支え、片手で吊革につかまって
かさばる荷物も持って、転びそうになりながら、
ふらふら立ってなきゃいけないのかなぁ?
このやっと身体も心も、ちょっと一休みできる時間を
わざわざしんどい時間に変えなきゃいけないのかなぁ?
って。
そのままベビーカーを畳まずにいても、
非常識なことをしているのかな、私?ってずっと緊張してドギマギしていたし、
畳んで抱えても、重くて辛くてふらふらぜーぜー苦しくなって、
哀しくなっていました。
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下の子供が出来てからは、上の子をベビーカー、
下の子を抱っこまたはおんぶ。二人分の荷物。
こうなったら、もう、ベビーカーを畳むのなんて、到底無理。
上の二歳の子供が起きていたら起きていたで、畳む間に
ホームをうろちょろして、危なくてたまりません。
なるべくなら電車に乗らずに済ませたいところですが、
肌荒れのひどい下の子を評判のよい皮膚科に連れて行ったり
していたんですよ。
外出先で、二人の子供たちがゴキゲンでいるように、
時間や持ち物を工夫し、努力しつつ、ただただ願う日々。
移動時間、待ち時間含めて、大変だったなぁ・・・。遠い目。
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そんな日々が過ぎ去って、赤ちゃんを抱えるママは、
なるべく無理をしないで、ベビーカーを活用して、
休めるときには身体を休めた方がいい、って思うんですよね。
ベニーカーに乗せていても、だっこーって要求されて
荷物だけ載せてるときも、よくありましたけど。
体力のない軟弱な母には、子育てする資格はないですか?
どこにも行かず家にずっと閉じこもっていればいいですか?
私は、そうは思いません。
赤ちゃん連れはどんな場所でも優先しろ!なんて
ふんぞり返っているわけじゃありません。
小さな子供にふさわしくない場所には、行かないようにしていました。
電車も込む時間は避けていました。
赤ちゃんを連れたママは、たぶん、世間さまにご迷惑をかけないように
小さく小さくなって暮らしているんです。
少なくとも、私はそうでした。
電車でぐずったら途中下車したり、たまには外食したいと思って入った
ファミリーレストランで、食べてる途中で諦めて帰ったりしてました。
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一昔前までは、電車ではベビーカーは畳むのは常識、と言われていました。
状況によっては、かえって危なかったりしますよね。
最近は、電車やバスでベビーカーを畳む必要はない、
というのが主流になってきたようです。
大型ファミリースーパーのエレベーターなどでも、
畳まなくても大丈夫、っていう空気ができたらいいなぁ、って思います。
赤ちゃんを連れて歩いていたとき、私は、たくさんの
優しい方々に何度も助けていただきました。
今になって、あの頃の私に、赤ちゃんの小さな反応に、
そんなにいつも気を張っていなくていいんだよ、って
言ってあげたいなぁ、って思うんです。
言ってくれる人がいても、そうはできなかったかもしれないけど。
子育てしているママは、我慢強くて当然、
人に迷惑かけないようにすべき、丈夫で体力があって当たり前、
なんて、周りの人は思わないでいて欲しいなぁ、
頑張っている母親たちを追い詰めないであげて欲しいな、って
少し前に、ふらふらの赤ちゃんのママだった私は思うんです。
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