育児の孤独
このブログを読んでいると、
育児がいつも楽しくて仕方ない、みたいに
見えちゃうかもしれませんが、
もちろん、そんなことはありません(笑)。
むしろ、長男が0~1歳半の頃は、育児ノイローゼに
どっぷり片足つっこんでました。
優しく柔らかい毛布にくるまれて、静かに窒息していく、
そんな感覚だったような気がします。
もともと、私はマネージャーよりプレーヤータイプ。
24時間365日、自分以外の人間のお世話に
意識を集中しているのは、当時は気づかなかったものの
とても疲れることでした。
子供が頻繁に目を覚ますので、一晩中、眠った気がしない。。
授乳中だから、大好きな乳製品や辛いもの、紅茶、コーヒー、お酒も我慢。
トイレに行くと泣かれるので、ドアを開けたまま短時間で。
お風呂は身体をざっと流すだけ。
ご飯は味がしない…何食べたっけ…?
毎日が終わらずに、また長い一日が始まる、そんな日々でした。
自分の欲求より子供を優先させるのが、母として当然と思ってました。
でも、欲深い人間が、欲求を抑え続けるとどうなるか?
答:感情が動かなくなる。
キラキラしながら、日々どんどん成長していく我が子。
反対に、時間が止まってしまったような自分。
能面のような顔で、フィルターを通して世界を眺めているだけ。
世界に子供と私、二人だけ。
二人ぼっちは一人ぼっちより、ずっと淋しい。
公園や児童館に通っても、その気持ちは消えませんでした。
ネットで検索する言葉は
「育児 孤独」
「子供 可愛くない」
「子育て つらい」。
そんな毎日を送っていたある日、
スーパーに行っても何を買ったらいいか分からなくなったり、
夕方に突然、涙がこぼれたりするようになってしまいました。
涙は、自我の叫び、だったんでしょう。
自分が壊れ始めていると自覚があった私は、
夫に相談すると、
「働けば?君には専業主婦は似合わないよ」
と、あっさり答えました。
働き始めると、私は急にいろんな自由を手に入れました。
熱いものも冷たい料理も、作り立てを味わえる。
トイレにゆっくり入れる。
気を張らずに、ぼんやり電車に乗れる。
言葉が通じる相手と、子供のこと以外の雑談ができる。
そして、集中して働き、子供のことを考えなくてもいい時間。
自分の時間が動き出し、余裕ができると、
赤ちゃんがちゃんと可愛く思えるようになりました。
そして、自分がいかに無理を重ねていたか気づきました。
子供が可愛く思えない、育児中なのに幸せじゃない、
そんなあなたは、責任感があって、きっとすごく疲れていて、
余裕がないんだと思います。
子供のために全てを捧げるのはなく、
ちょっとだけ赤ちゃんにも我慢してもらって、
自分を一番にしてあげる時間を作る、
それを周りの人が、当然のこととしてサポートしてあげる、
そんなことが、幸せな母子関係を作るんだと思います。
24時間、一人だけで背負えなくても、母親失格なんて思わないで。
大丈夫。あなたはちゃんと、頑張ってます。
目の前で大きくなっていく赤ちゃんが、その証拠です。
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