コンタクトレンズ消失事件
夕方、保育園に子供たちを迎えに行ったとき、
ふと、横を向いたとたん、
コンタクトレンズが、ずれました。
ぼろぼろ流れる涙をハンカチで押さえながら
鏡を見つつ、レンズを直そうとしたら、
跳んだ!
慌てて床を探すものの、ちっとも見つからない。
床の上にひざをついて、先生方も
探し始めてくれました。
懐中電灯で照らしたら光るかも!
取ってきます。
僕も探す!
コンタクト落としたみたいよ。
そっち行っちゃダメ!
ハードですよね!青だって。
ざわざわざわ。
ああ、この空気は。やばい。
かなり恥ずかしい。
数人が真剣に探す、平面の床だってのに、光るレンズはなく。
あの、いいです、明日買いに行きますので。
と、ふと手元に目を落とすと。
ハンカチの上に、ぴかりと光るレンズ。
・・・あった。
えっ?ありました?
あったって!
沸き起こる温かい拍手。
あたたかなほほえみ。
そんな、優しい拍手。
イラナイ。
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